人物を探してみよう

「人間を通じて、生き方を学ぶ」

自分がどんな人間なのか。それを社会に出る前に見つけさせることが教育の至上命題です。たとえば自分が何に向いていて、何に向いていないのか。その適性を見極めることが、豊かな人生を送るための土台になります。
適性を知るためには生きた価値観に触れる必要があります。価値観とは生き方そのものであり、それは実際の人間からしか学ぶことができません。ことばを通じてわが身を知る。教育の中心にはいつでも人間がいるのです。
人間にはそれぞれ思想があります。その思想を通じて、私たちは他者の心に生き続けます。その永遠性こそ、幸福に生きるための条件ではないでしょうか。

八咫鏡(やたのかがみ)

三種の神器の一つ。古事記では、天照大御神の岩戸隠れの際にこの鏡が登場します。生きる喜びや悲しみ、願い、あるいは神々の言葉を知り、それをそのまま鏡にうつす人びとの心。その心を育てることが教育の踏むべき一歩なのです。